STEM-CELLBANKER® GMP grade 無血清ハイグレードタイプ

STEM-CELLBANKER® GMP grade 製品案内 (従来製品名:セルバンカー3)

特徴
GMPに準拠した製造管理及び品質管理を行っています。
STEM-CELLBANKER® GMP gradeは、ES細胞やiPS細胞、間葉系幹細胞などの貴重な細胞の保存性能を最適化した細胞・組織用凍結保存液です。
  • 幹細胞の核型、増殖能、コロニー形成能及び分化能に影響無く、細胞生存率の向上が可能です。
  • DNA、RNAを損傷せず、組織の凍結保存が可能です。
  • 日本薬局方、米国薬局方及び欧州薬局方などの公定規格の成分から構成された、ケミカリーディファインド(化学的に定義された既知成分からなる)な凍結保存液です。
  • 血清は勿論、動物由来の成分を一切含まないXeno-フリーの概念を満たしています。
  • 試薬の調製が不要でディープフリーザーで直接凍結保存できますので、コストや手間を短縮することができます。
使用例 (STEM-CELLBANKER®による試験成績)

① STEM-CELLBANKER® によるヒトES及びiPS細胞の凍結保存に関する検討

Sweden, Karolinska Institutetでの成績

使用細胞:HS293 & HS306 (ヒトES細胞); ChiPSA (ヒトiPS細胞)
凍結保存液:STEM-CELLBANKER®、自家調製保存液(10% DMSO in serum replacement containing culture medium)
細胞生存能力評価:トリパンブルー染色法およびカルセインエステラーゼ法
結果: HS293、HS306及びChiPSAで多分化能、通常の核型、増殖能が維持される一方、顕著に高い生存率(上図)、増殖能(下図)が観察された。

本データはProf. Outi Hovatta and Ms. Frida Holmよりご提供いただきました。

  • An effective serum- and xeno-free chemically defined freezing procedure for human embryonic and induced pluripotent stem cells. Holm F et al., Hum. Reprod. (2010) 25 (5): 1271-1279.

② STEM-CELLBANKER® を使用した時の間葉系幹細胞 (MSCs)と血管内皮前駆細胞 (EPCs) の凍結保存結果

筑波大学での成績

テスト細胞株:ヒト階帯血由来のMSCsとEPCs
凍結保存液:STEM-CELLBANKER®
凍結方法:細胞を-80℃で3日 間凍結後、液体窒素に移し72日間保存
細胞生存能力評価:トリパンブルー染色法
結果:テスト細胞の増殖能と分化能が維持される一方、生存率はMSCsで95%以上、EPCsで90%以上であった。

本データは大根田修教授と長野真澄助教よりご提供いただきました。

③ CELLBANKER® シリーズによるマウスES細胞(129SV)の凍結保存に関する検討

ZENOAQ中央研究所での成績

使用細胞: 129SV (マウス ES細胞)
凍結保存液: CELLBANKER® 1, 1plus, 2及びSTEM-CELLBANKER®
細胞生存能力評価 :トリパンブルー染色法
結果: STEM-CELLBANKER® での凍結保存細胞に最も高い生存率が観察された。

使用方法 (CELLBANKER®シリーズ)

凍結

より良い結果を得るために、対数増殖期にある細胞で凍結保存を行うことを推奨します。

  1. 細胞汚染の有無や細胞の状態を確認し、従来の方法に従って試験管などに収集する。
  2. 細胞のカウントを行い、細胞数や生存率を確認する。
  3. 遠心分離(1,000~2,000rpm, 3 - 5 minutes, 4℃)し、アスピレーターで上清を取り除く。
  4. 5×105 - 5×106 個の細胞に対し1 mlのCELLBANKER®を加え優しくピペッティングする。
  5. 細胞懸濁液をクライオチューブ(細胞の情報を記載した)に分注する。
  6. -80℃のディープフリーザーで凍結保存する。
  7. 必要に応じて液体窒素タンクで凍結保存する。

融解

  1. 凍結しておいたクライオチューブを37℃温浴などで振りながら迅速に融解する。
  2. 直ちに培養する培地10ml程度に混和する。
  3. 遠心分離(1,000~2,000rpm, 3 - 5 minutes, 4℃)し、アスピレーターで上清を取り除く。
  4. 適量の培地で懸濁し、培養フラスコなどの容器に移す。
  5. 常法にて培養を行う。

④ STEM-CELLBANKER® を使用したマウス腎臓(正常組織)保存の組織学的評価

ZENOAQ中央研究所での成績

STEM-CELLBANKER → -80℃
HE染色標本 Caspase3免疫染色標本
直ちにホルマリン固定
HE染色標本 Caspase3免疫染色標本

マウス腎臓組織5mm角に対してSTEM-CELLBANKERを1ml程度加え、-80℃にて保存した。凍結した組織塊を融解、洗浄してホルマリン固定を行い、パラフィン切片作製後にHE染色とCaspase3染色を行った。その結果、STEM-CELLBANKERで凍結保存した組織は凍結前の状態に比べ、組織学的に大きな損傷は認められず、STEM-CELLBANKERで保存が可能なことが示された。
また、Caspase3陽性反応は見られず、アポトーシスは生じていなかった。

⑤ STEM-CELLBANKER® で保存した細胞のマイクロアレイによる遺伝子発現解析

培養直後の細胞と、STEM-CELLBANKER®を用いて凍結保存を行った細胞より全RNAを抽出し、マイクロアレイによるそれぞれの遺伝子発現解析を行ったところ、ほとんどの遺伝子に1.6倍以上の発現量変化は認められなかった。

使用細胞: マウス肺由来線維芽細胞

文献

  • Shimazu et al. (2015) Serum- and xeno-free cryopreservation of human umbilical cord tissue as mesenchymal stromal cell source. Cytotherapy, 2015; 17: 593 - 600.
  • Nakagawa M et al. (2014) A novel efficient feeder-free culture system for the derivation of human induced pluripotent stem cells. Scientific Reports 4 Article, number:359.
  • Miyamoto Y et al. (2012) Cryopreservation of Induced Pluripotent Stem Cells. Cell Medicine., Vol. 3, pp. 89-95, 2012.
  • Saliem M et al. (2012) Improved cryopreservation of human hepatocytes using a new xeno free cryoprotectant solution. World J Hepatol. May 27;4(5):176-83.
  • Holm et al. (2010) An effective serum- and xeno-free chemically defined freezing procedure for human embryonic and induced pluripotent stem cells. Hum Reprod. 25(5):1271-9. Epub 2010 Mar 5.
  • Nakamura A et al. (2010) Human primary cultured hepatic stellate cells can be cryopreserved. Med Mol Morphol. 43:107-115.
製品の保管
保管においては 2~8℃もしくは -20℃以下で保管して下さい。使用期限は製造日より3年です。

CoA : 別途ご請求下さい。

SDS : STEM-CELLBANKER® GMP grade

※本製品は医薬品ではありません。